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クラウド・ガバナンスフレームワークの重要性
クラウド環境を適切に制御する
コスト削減から柔軟性および可搬性の強化まで、クラウド・コンピューティングがもたらす多くの競争優位性は今日、ビジネスにおいて強力な武器となっています。組織がオンプレミスのワークロードをクラウドに移行していく中、競争のルールは複雑化しています。
主にオンプレミス型インフラが利用されていた頃は、ITコストの多くは固定され、データはファイアウォールで保護されていました。また、IT管理者は組織が使用するソフトウェアおよびハードウェアを簡単に管理できていました。クラウドを利用する場合、このような水準の管理は実現が難しいものとなり、コストは次のような状況で急増する可能性があります。
組織が複数のクラウドベンダーを採用する中、これらの課題に新たな課題が追加されることで、クラウド環境が無秩序になる可能性があります。
クラウド・ガバナンスフレームワークを導入することで、組織はクラウド上のすべてのアクティビティに対して完全な可視性を獲得でき、クラウド環境を適切に制御できるようになります。さらには、特にクラウドの利用が増えることで、パフォーマンスの最適化、運用コストの削減、およびセキュリティ・リスクの低減が可能になります。
クラウド・ガバナンスフレームワークとは
組織全体におけるクラウド資産の利用を管理するための一連のルールを制定する際にクラウド・ガバナンスフレームワークを利用することで、組織はクラウドのメリットを最大化できます。このフレームワークは一般的に次の要素を含みます。
クラウド・ガバナンスのメリット
クラウド・ガバナンスフレームワークを整備していない場合、クラウド上のアクティビティの管理は、企業のクラウド投資額の増加とともに難しくなります。実際、ある調査によると、クラウド・ガバナンスが課題をもたらしていると答えた組織は79%に上りました。さらに、83%の組織はセキュリティの維持に難しさを感じており、82%がクラウド支出の管理に問題が生じていると回答しています。
これらの問題は、効果的なクラウド・ガバナンスフレームワークによって対処できます。メリットとして次が挙げられます。
効果的なクラウド・ガバナンス戦略を実施する
効果的なクラウド・ガバナンスプログラムを実施することは、特にマルチクラウド環境を運用している組織にとっては困難です。ここでは、ガートナーが策定した推奨事項の一覧を改良した、実施すべき4ステップについてご紹介します。
成功を長期的に維持する
持続的な成功には、クラウド・ガバナンスプログラムの有効性を定期的に評価することが重要です。OMG Cloud Working Groupは、契約の見直し、監査、認定、年次報告などのイベントに合わせて、年に1回の評価を推奨しています。
この年次評価に加えて、四半期ベースでデータの収集と評価を行うことも必要です。追跡すべき重要業績評価指標(KPI)の一例を次に示します。
最後に、定期的にユーザーのフィードバックを募り、それらに対応することも重要です。改善提案のリストを整備し、組織のクラウド利用の発展に合わせて必要な調整も続けます。
リスクを最小限に抑えながらイノベーションを強化する
堅実なクラウド・ガバナンスフレームワークを構築することで、クラウドのリスクが最小限に抑えられるとともに、クラウドにより俊敏性が高まり、イノベーションが強化されます。
SailPointマルチクラウドアクセス管理は、マルチクラウド型インフラ全体におけるすべてのリソースへのユーザーアクセスを包括的に確認できるようにすることで、効果的なクラウド・ガバナンスの実現を支援します。ロールとアクティビティに基いて一貫したアクセスポリシーを定義することもできます。また、AIと機械学習を活用して、より多くの情報に基づきアクセスを迅速に決定する、潜在的なリスクを検出する、アクセスポリシーを簡単に適用するといったことが、直感的に操作できる一つのダッシュボードで実行できます。
詳細については、SailPointのウェブページ「マルチクラウドアクセス管理」をご覧ください。